機長の飲酒問題で謝罪するJALの鳥取三津子社長㊥と中川取締役常務執行役員㊧(10日午後、国交省)=共同

日本航空(JAL)は17日、8月28日に米ホノルル発中部国際空港行きの便に乗務予定だった機長が乗務前に飲酒をして計3便を遅延させた問題を巡り全ての役員を減給処分にすると発表した。鳥取三津子社長は月例報酬の30%を2カ月間減額する。相次ぐ飲酒トラブルの経営責任を明確にする。

安全面のトップである「安全統括管理者」を務める中川由起夫取締役常務執行役員と、パイロットを統括する南正樹運航本部長はそれぞれ月例報酬の20%を1カ月間減額する。そのほかの社外取締役を含めた全取締役と全執行役員も月例報酬の10%を1カ月減額する。

JALは飲酒対策を含む安全確保に関わる社内意識改革について「担当役員だけでなく全役員が全社を挙げて取り組んでいたが、十分でなかったことを極めて重く受け止めている」とする。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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