イギリスへの異例の2度目の国賓訪問を行っているアメリカのトランプ大統領は、日本時間の18日夜、現地の18日午前、滞在していたウィンザー城を離れロンドン郊外にある首相の公式の別荘「チェッカーズ」でスターマー首相との会談に臨む予定です。
会談では、経済やウクライナ情勢などが主な議題となる見通しで、イギリス側は投資などの経済関係の強化を図るとともに、関税を巡っても自国に有利な措置を引き出したい考えとみられます。
また、トランプ大統領が求めているロシア産の原油を輸入する中国やインドに対する関税の引き上げを巡り、G7=主要7か国やNATO=北大西洋条約機構の一致した対応など、ロシアに対する圧力についても話し合うものとみられます。
両首脳は会談終了後、現地で共同記者会見を行って成果を発表する見込みです。
英紙 “トランプ大統領を最大規模のセレモニーで歓迎”
イギリス王室は17日、ウィンザー城を訪れたアメリカのトランプ大統領を手厚くもてなしました。
公共放送BBCなどは、ウィンザー城での歓迎のセレモニーに1300人の兵士が動員され、その数はイギリスを訪れた国賓に対するものとして最も多かったと伝えています。
BBCは、異例の数の兵士が集められたことについて、「イギリス政府からアメリカに対して、NATOへの関与やウクライナへの支援の継続を呼びかけるメッセージだった」と分析しています。
また、有力紙ガーディアンも「王室のレッドカーペットを敷いてトランプ大統領を最大規模のセレモニーで歓迎した」と報じています。
トランプ大統領は、17日、ウィンザー城で出迎えたチャールズ国王と馬車に乗りましたが、これについてイギリスのタイムズ紙は「1918年のウッドロー・ウィルソン元大統領以降、イギリスのロイヤルファミリーのメンバーと馬車に乗った大統領はいない」として、ウィルソン元大統領以来の異例の待遇だったと伝えています。
このほか、イギリス王室のSNSには、晩さん会を前にチャールズ国王とカミラ王妃が会場を下見する様子や特別なカクテルがつくられる様子が紹介されていて、入念な準備でもてなした様子がうかがえます。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。