バルト3国の1つでロシアの隣国のエストニアは19日、ロシア軍の戦闘機3機が、12分間にわたって領空を侵犯し、NATO=北大西洋条約機構の戦闘機が対応したと発表しました。

国連の安全保障理事会では22日、エストニアの要請を受けて緊急会合が開かれ、エストニアのツァフクナ外相はミサイルを搭載したロシアの戦闘機の写真やレーダーの記録を示しながら「わが国に対する主権の侵害と武力行使の脅迫は、エストニアだけでなく、国際社会全体に関わる問題だ」と訴えました。

また、この日、初めて安保理に出席したアメリカのウォルツ新国連大使が「アメリカと同盟国はNATOの領域を隅々まで防衛する。ロシアはただちにこの危険なふるまいをやめるべきだ」と述べるなど、各国からもロシアを非難する声が相次ぎました。

一方、ロシアのポリャンスキー国連次席大使は「エストニアの領空には侵入していない」と述べ、領空侵犯を否定しました。

安保理に先立ち、日本を含む50か国などは連名でロシアを非難する声明を発表し、エストニアへの連帯を示しました。

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