白瀬南極探検隊が捕獲したコウテイペンギンの剥製=8月、台北の国立台湾博物館(共同)

 1912年に白瀬矗陸軍中尉が率いた日本初の南極探検隊が捕獲したペンギンなど鳥3羽の剥製が国立台湾博物館(台北市)に保管されていることが23日、分かった。日本統治時代の台湾の総督府博物館が買い取り、戦後台湾博物館が引き継いでいた。白瀬南極探検隊記念館(秋田県にかほ市)が今年までに、剥製に関する台湾総督府の文書を発見。台湾博物館が文書に基づき調べたところ判明した。  探検隊は12年1月に南極上陸を果たしたが、多額の費用がかかり、白瀬はその後の人生の大半を借金返済に追われた。探検隊を支援していた「南極探検後援会」が資金を得る目的で、剥製などの販売を総督府側に持ちかけたとみられ、当時の状況を知る手がかりとなりそうだ。  記念館が発見したのは、後援会関係者に宛て、剥製などの価格を照会するため13年6月に総督府が出した文書。「コウテイペンギン」「アデリーペンギン」「南極鷹」の3羽の剥製と「南極の石」などの価格を照会している。文書はにかほ市による資料のデジタルアーカイブ化事業で見つかった。(台北、秋田共同)

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