欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は24日、子どもを対象にSNSの利用年齢の制限を検討する考えを示した。教師や科学者、若者らを交えた専門家パネルを設置し、議論を進める方針だ。

 訪問先の米ニューヨークでのイベントで演説した同氏は、過去15年間でEU加盟国内の9~15歳の子どもがSNSやインターネットに費やす時間が2倍以上に増えたと指摘。おすすめ機能による依存性に加え、いじめや自傷行為の増加も懸念されるとして、「次世代を守れるかは私たち次第だ」と強調した。

 EUは今年7月、未成年者のリスク軽減に向け、SNS運営会社が守るべきガイドラインを発表した。一部の加盟国ではEUが開発した年齢確認アプリの試験導入も始まっており、その結果を踏まえて今後の議論を進めていくという。

 SNSの年齢制限をめぐっては、昨年11月にオーストラリアが世界で初めて16歳未満の利用を禁止する法案を可決した。

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