
【北京=時事】中国商務省は25日、メキシコが発表した中国製品に対する関税引き上げが貿易障壁に当たる可能性があるとして、調査を始めると発表した。事実上の対抗措置とみられる。
商務省は「中国企業の貿易や投資の利益に重大な損害となるだろう」としている。調査期間は6カ月で、必要に応じて3カ月を超えない範囲で延長する。
メキシコは今月、自由貿易協定(FTA)を締結していない中国などから輸入する自動車や繊維、鉄鋼といった製品の関税引き上げを決めた。
トランプ米政権は、メキシコを経由して安価な中国製品が流入するのを警戒。メキシコは米国との関税交渉を抱えており、米側の懸念に応えた措置とみられている。
中国商務省の報道官は25日の談話で「他国からの脅しで第三国の利益が犠牲にされてはならない」と強調。トランプ政権に協力姿勢を見せるメキシコに圧力をかける狙いがあるとみられる。
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