デンマークでは、自治領グリーンランドで主に1960年代から70年代にかけて、政府による人口の抑制策として避妊具の体内への装着を強制されていた女性たちの存在が近年、明らかになりました。

デンマークのフレデリクセン首相は24日、グリーンランドの中心都市ヌークを訪れ、被害者の女性たちを前に「醜い面を隠してはならない。最も暗い部分をあえて明らかにしなければ、多くの人が望むような対等かつ正しい関係を築くことはできない」と述べ、直接、謝罪しました。

地元メディアによりますと、避妊具の装着を強制された人は4000人以上と当時の妊娠可能な女性のおよそ半分にあたり、多くは同意がなかったということです。

デンマーク政府は今後、金銭的な補償を行うための基金を設けるとしています。

人口のおよそ9割を先住民のイヌイットの人たちが占めるグリーンランドではデンマークからの独立を支持する人たちも多く、当時の政府による強制的な避妊政策の発覚が背景のひとつとして指摘されていました。

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