イランの核開発問題をめぐり、国連安全保障理事会は26日、イランを支持する中国とロシアが提出した決議案を、15カ国のうち米英仏など9カ国による反対多数で否決した。
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英仏独の3カ国は、2015年のイラン核合意に重大な違反があったとして、国連制裁を復活させる「スナップバック」に向けた手続きをとった。3カ国側とイランとの協議に進展はなく、このままなら制裁は自動的に復活する。ロイター通信によると、復活はグリニッジ標準時の28日午前0時(日本時間28日午前9時)。
今回の決議案は、イラン核合意の期限を、当初の今年10月18日から半年延ばすというもの。ロシアは「イランと国際原子力機関(IAEA)や参加国との協議を促進させるため」と説明した。中国とロシアは「そもそも英仏独にはスナップバックの手続きを行う権利がない」との立場に立ち、欧米側に反発している。
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