ヨーロッパでは今月、NATO=北大西洋条約機構の加盟国のエストニアやポーランドなどで、ロシアの戦闘機や無人機による領空侵犯が相次いでいます。

27日、国連総会での演説でロシアのラブロフ外相は、ロシアがヨーロッパを攻撃する計画を立てていると非難の声が出ているとしたうえで、「攻撃する意図はない。しかし、わが国に対するいかなる侵略にも断固たる対応をとる」と述べ、けん制しました。

一方、ラブロフ外相は、アラスカ州で先月行われた米ロ首脳会談のあと、対話が続いていくことに「一定の期待を寄せている」と強調したうえで、「アメリカの現政権には、ウクライナ危機を現実的な方法で解決しようという意欲だけでなく、実務的な協力を発展させたいという意向も見られる」と評価しました。

また、演説のあとの記者会見で、ウクライナとの停戦交渉に関連し、「国境に関しては、もはや誰も2022年の国境をあてにしているとは思わない。それを期待するのは、政治的盲目であり、現状を完全に誤解していることになる」と述べ、軍事侵攻以前の国境に戻ることはないと主張しました。

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