旧ソビエトのモルドバでは28日、101の議席をめぐって議会選挙の投票が行われました。

モルドバの選挙管理委員会が発表した暫定的な結果によりますと、開票率98%の時点で、
▽EUへの加盟を推進するサンドゥ大統領の与党が49%
▽ロシアとの関係も重視する野党連合が24%などとなっています。

与党は大きくリードしているものの、過半数の議席を維持するかどうかはまだ不透明な情勢です。

与党が単独過半数の議席を維持できなければ、一部の野党が連立政権に加わるなどして隣国ウクライナへの支援や地域情勢にも影響が及ぶ可能性があることから開票の行方が注目されます。

野党連合のリーダーの1人、ドドン前大統領は、28日夜、「与党が選挙を無効にしようとしている」などと主張し、29日に議会前で行う抗議活動に参加するよう支持者に呼びかけました。

今回の選挙では、投票を前に犯罪組織を通じたロシアの関与が疑われるとして警察が選挙介入の容疑で250か所を捜索、74人を拘束するなど、モルドバの当局はロシアによる選挙介入に警戒を強めています。

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