イランの核開発問題に関し、欧州連合(EU)は29日、2015年の「イラン核合意」に基づき解除していた対イラン制裁を再発動することで合意した。28日に、国連安全保障理事会による制裁が全面的に復活したことを受けて判断された。
再発動する制裁には、核開発に関与する団体・個人の資産凍結や渡航制限、イランへの武器輸出の禁止、核やミサイル関連技術に転用可能な物資の移転禁止などが含まれる。さらに、イラン中央銀行を始めとする主要金融機関の資産凍結や、イランの貨物便のEU域内空港への発着禁止も実施される。
EUの外相にあたるカラス外交安全保障上級代表は「制裁の再発動はイランとの外交の終わりを意味するものではない」と強調。イランとの対話を維持し、交渉による解決に向けて政治・外交両面での努力を続ける姿勢を示した。
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