ロシア ウクライナに軍事侵攻(9月30日の動き)
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プーチン大統領「正義の戦い遂行」

ロシアがウクライナの東部と南部の4つの州の一方的な併合を宣言してから9月30日で3年となり、プーチン大統領は「正義の戦いを遂行している」と述べ、4州の掌握を目指す姿勢を改めて強調しました。
ウクライナヘの軍事侵攻を続けるロシアは2022年9月30日、
▽ウクライナ東部のドネツク州とルハンシク州
▽南部のザポリージャ州とヘルソン州
の一方的な併合を宣言しました。
プーチン大統領は9月30日に公開された動画メッセージで「兵士と指揮官たちが攻撃に立ち上がり、国全体が正義の戦いを遂行している」と述べました。
そして「戦いに勝利している」として、戦闘を優位に進めているとの認識を示し、4州の掌握を目指す姿勢を改めて強調しました。
これに対してウクライナは、現在の前線でいったん戦闘を停止したうえで、将来的には4つの州の占領された領土などを奪還したい考えです。
また、アメリカのトランプ大統領は9月23日、SNSを通じてウクライナはヨーロッパの支援があれば、ロシアに占領された領土を奪還できるという見方を示しています。
さらに、バンス副大統領はロシア領内への長距離攻撃が可能な巡航ミサイル「トマホーク」をウクライナに供与することを検討していると明らかにしていて、和平や停戦の協議に応じないロシアへ圧力を強めるねらいもあるとみられます。
ゼレンスキー大統領 “欧州各国と連携し防空体制強化を”

ウクライナのゼレンスキー大統領は29日、ポーランドの首都ワルシャワで開かれた安全保障に関する会議にオンラインで参加して演説を行いました。
この中で、ゼレンスキー大統領はヨーロッパでロシアによる領空侵犯が相次いでいることを受けて、「ポーランドやパートナーの国とともにロシアの脅威に対抗するため、信頼できる共同の盾を作ることを提案する」と述べました。
その上で「ウクライナは、あらゆる種類のロシアの無人機やミサイルに対抗でき、この地域の国々が協力すれば、十分な兵器と生産能力を確保できる」と述べ、各国と連携してヨーロッパの防空体制の強化に力を入れたいと強調しました。
また「ロシアがバルト海で、タンカーから無人機を飛ばしている可能性を示す証拠がますます増えてきている」と述べた上で、バルト海でロシアのタンカーの航行を規制する必要があると訴えました。
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