中国の大型連休「国慶節」が10月1日から始まりました。

福岡を訪れた観光客に過ごし方を聞いてみると、最新のトレンドが見えてきました。

中国の建国記念日にあたる国慶節は今年は例年よりも長い8連休となり、中国当局の予測ではのべ約23億6000万人が旅行や帰省のため移動する見込みです。

中国の大手旅行予約サイトによりますと、海外旅行の行き先として日本が一番人気となっていて、特に福岡は検索数が前年の3倍以上に伸びているといいます。

福岡を訪れた観光客はどのように過ごすのか。

空港で聞いてみると―

◆中国人観光客
「家族と一緒に、水族館。」
Q.海の中道?
「そうです」

◆中国人観光客
「『ずとまよ』、日本のバンドです。コンサートの場所は福岡のサンパレス!晩御飯は“トリ鍋”に」
Q. あ、水炊き!
「すごく楽しみです」

福岡の食が集う「柳橋連合市場」では…

◆中国人観光客
「一蘭のラーメンを食べに行きます!中国のSNSでは一蘭が福岡ナンバーワンのラーメンだと有名です。福岡旅行では欠かせません!」

◆中国人観光客
「母のバースデー旅行で福岡に来ました!昨日は福岡タワーに夜景を見に行きました。とても美しかったです」

一方、こちらの女性は少し意外な目的で日本に訪れていました。

◆中国人観光客
「私は肌のレーザー治療を受けるため、日本に来ました。中国の若者の間では日本の美容クリニックの人気が高いんです。友人もスキンケアのため、毎月日本に訪れています」

実は最近、日本を訪問する中国人の一部で、美容が大きな目的のひとつになっています。

中国のSNSにはたくさんの書き込みが。

<SNSより>
「日本語がわからなくても問題なし」
「通常44万円のところ、年末は27万円まで割引!」

2日、福岡市中央区にあるクリニックにも、国慶節を利用して来日した中国人の女性が訪れていました。

このクリニックでは、リフトアップやシミの除去など美容医療を目的とした中国人の患者が増えていて、患者の約7割が中国人だと言います。

中には「日帰り」の旅行感覚で施術に訪れる人もいるそうです。

◆薬院天神南さくらクリニック 波多江桜 院長
「中国では、日本の医療の信頼度がかなり高いです」

波多江院長いわく、中国では美容医療において深刻な健康被害が発生するケースもあり、日本の医療技術に対する信頼の高さが人気につながっていると言います。

◆薬院天神南さくらクリニック 波多江桜 院長
「中国の医療に関しては安い施術で怪しいクリニックがあります。(日本は)薬も偽物が少ないので、安心して美容施術を受けられる環境」

23億人以上が大移動する中国の大型連休。

高い満足感を求めて、多くの中国人観光客が日本を訪れることになりそうです。

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