【ローマ=共同】イスラエル軍の攻撃が続き、人道危機が深刻化するパレスチナ自治区ガザに支援物資を届けるため向かっていた船団がイスラエル軍に拿捕されたことを受け、イタリア全土で3日、大規模な抗議デモがあった。内務省によると約40万人が参加。首都ローマなどで交通機関の運休や遅延が相次いだほか、北部ミラノでは警官隊との衝突も起きた。
抗議デモは労働組合などの呼びかけで実施された。主催団体によると、ローマでは数十万人が参加し「パレスチナに自由を」「ジェノサイド（民族大量虐殺）を止めろ」といったスローガンを掲げて市内を行進した。
地元メディアによると、ミラノでは道路を封鎖したデモ参加者が警官らに投石し、警官隊が催涙ガスで対抗。北部ボローニャでは支援船団に活動停止を呼びかけたメローニ首相に対し「辞任せよ」との声も上がった。
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