パレスチナ自治区ガザへ支援物資を届けるための航海中、イスラエル軍に拿捕(だほ)された「グローバル・スムード船団」に参加していたスウェーデンの活動家グレタ・トゥンベリさんら171人について、イスラエル外務省は6日、ギリシャとスロバキアに国外追放したと発表した。
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ロイター通信などによると、グレタさんは同日にギリシャ・アテネの空港に到着した。集まったパレスチナを支持する市民らに「イスラエルはジェノサイド(集団殺害)と大量破壊をさらに悪化させながら、目の前で一つの民族、一つの国家を消し去ろうとしている。ガザへの人道支援を阻止することで、再び国際法を踏みにじった」と訴えた。
イスラエル軍に拘束された複数の活動家らは、拘束中に虐待を受けたと主張。スペインに帰国した活動家は「殴られ、地面を引きずられ、おりに入れられた」と証言している。グレタさんはこの日、「拘束中の虐待や不当な取り扱いについて話せばとても長くなるが、それは本題ではない」とした。
船団479人中341人が追放
一方、イスラエル外務省はXで、「(船団の)参加者の法的権利はすべて尊重されており、今後も尊重され続ける」と主張。「唯一の暴力行為は、船団の参加者が刑務所で医療スタッフの女性をかんだことだ」として、活動家による虐待の主張は「フェイクニュースだ」と訴えた。
ロイターによると、船団が拿捕された際に拘束した479人のうち、これまでに計341人が追放されたという。
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