米国の仲介案に基づいて進められているパレスチナ自治区ガザの停戦交渉について、トランプ米大統領は8日、「うまくいっているようだ」と前向きな見通しを改めて示した。仮に交渉が妥結すればその場に立ち会うため、週末の11日か12日かに「(中東に)行くかもしれない」と述べた。

 8日、ホワイトハウスで記者団に述べた。またAP通信は、ルビオ国務長官が会合中、「ディール(取引、合意)を先に発表できるよう、まもなく(SNSの)トルゥース・ソーシャルへの投稿について許可を出してもらう必要がある」と記したメモをトランプ氏に手渡していた、と報じた。

 仲介国を交えた交渉は6日からエジプト東部シャルムエルシェイクで続いている。ロイター通信によると、トランプ氏の娘の夫クシュナー元大統領上級顧問やウィトコフ米中東担当特使、カタールのムハンマド首相といった、これまでの交渉の鍵を握ってきた高官も現地に到着して交渉に参加している。イスラエルのデルメル戦略問題相も加わっているという。和平仲介の成功を切望するトランプ氏は、米国の和平案を示して以降、早期の合意に強い期待感を示し続けてきた。

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