【ソウル=小林恵理香】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は19日、北朝鮮外務省の局長らとの協議会で「韓国は北朝鮮の外交相手にはなり得ない」と発言した。20日、朝鮮中央通信が伝えた。

金与正氏は韓国で政権が交代しても「(北朝鮮との)対決の野望はみじんも変わらず受け継がれてきた」と述べた。李在明(イ・ジェミョン)大統領については「歴史の流れを変える偉人ではない」と評した。

18日に始まった米韓の合同軍事演習を巡り、韓国が北朝鮮の主権に脅威を与えていると反発した。協議会で「国家の主権に危険をもたらす敵対国には外交的に先制対応する」とする趣旨の金正恩氏の対外政策方針について伝えたという。

北朝鮮は7、8月の2度にわたり金与正氏の談話を公表し、融和姿勢を打ち出す李政権との対話を否定する立場を強調している。李政権は北朝鮮が反発する姿勢を見せても、南北関係の改善に向けて継続して取り組むとの考えを示す。

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