
【ソウル=小林恵理香】北朝鮮の朝鮮中央通信は11日、朝鮮労働党創建80年の軍事パレードを10日に開催したと報じた。パレードでは米国本土を射程圏とする新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星20」などの最新兵器を初めて公開した。
北朝鮮は核・ミサイル開発の強化を着実に進めている。火星20は北朝鮮が2024年に発射実験をした「火星19」よりもエンジンの改良などを通じ、射程をより長くして弾頭の重量を増やせるようにしたとみられている。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記は演説で「今後も強力な革命武力とともに、不正義と覇権に反対する」と述べた。米国などを念頭に置いた発言とみられるが、特定の国名には触れなかった。
パレードには北朝鮮を訪問中の中国の李強(リー・チャン)首相やロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)らも出席した。朝鮮人民軍による大規模な軍事パレードは朝鮮戦争の休戦協定締結から70年の記念式典を開いた2023年7月以来、2年ぶり。
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