
【ナイロビ=共同】アフリカの島国マダガスカルのラジョエリナ大統領は13日、オンラインで国民向けに演説し「安全のため避難した」と述べた。居場所は明らかにしなかった。ロイター通信が伝えた。クーデターが起き、国外に逃れたとの報道がある。9月下旬から続く反政府デモに同調した軍の一部と大統領の間で権力争いが生じていた。
欧米メディアによると、ラジョエリナ氏はフランス軍の支援を受け12日に出国したとされる。行き先は報じられていない。大統領の辞任を拒否したといい、野党指導者は「弾劾手続きに着手する」と表明した。
ラジョエリナ氏は2009年に軍の支持を得て、選挙を経ずに暫定大統領に就任。その後に一時、権力の座を離れたが、18年の選挙で勝利して正式に大統領となった。
09年にラジョエリナ氏を支援した軍精鋭部隊の兵士が、9月下旬からの反政府デモに同調するよう呼びかけていた。
国連によると、9月下旬にデモ隊と治安部隊が衝突するなどし、少なくとも22人が死亡し、100人以上が負傷した。
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