収監日を通知された後、自宅に戻るフランスのサルコジ元大統領=ロイター

【パリ=共同】フランスメディアは13日、先月禁錮5年の判決を言い渡されたサルコジ元大統領(70)が今月21日にパリのサンテ刑務所に収監されることが決まったと報じた。戦後フランスの第5共和制で大統領経験者の収監は初めてとなる。

サルコジ被告は13日、検察に出頭し、収監の日時と場所を通知されたとみられる。被告は収監後に弁護士を通じて仮釈放を申請できる。高齢などを理由に短期で釈放される可能性もある。

パリの裁判所は9月、2007年のフランス大統領選に勝利したサルコジ被告が、独裁者だったリビアの故カダフィ大佐側から巨額の選挙資金を不正に受け取れるよう側近を通じて働きかけたとして、実刑判決を言い渡した。裁判所は仮執行を命じ、検察は1カ月以内に収監日を通告するとしていた。

サルコジ被告は罰金10万ユーロ(約1760万円)と5年間の被選挙権停止も言い渡された。

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