芸術・文化の分野で優れた功績をあげた人たちに贈られる第36回高松宮殿下記念世界文化賞。

彫刻部門で受賞するマリーナ・アブラモヴィッチさん(78)の横顔を紹介します。

「パフォーマンス・アート」の先駆者、マリーナ・アブラモヴィッチさんは1946年、共産主義体制下の旧ユーゴスラビアで生まれました。

自身の身体を使った表現活動を半世紀以上続け、肉体と精神の限界に挑みながら、芸術の本質を追い求めてきました。

ニューヨークで行われた85万人を動員したパフォーマンスでは、約3カ月にわたり700時間以上椅子に座って、1500人を超える観客と無言で見つめ合いました。

日本の古民家を改修した体験型の作品では、宿泊者自身も作品の一部になっています。

マリーナ・アブラモヴィッチさん:
私にとってパフォーマンスとは、観客の前でそのとき、その場で作り上げていくものです。良いパフォーマンスには人生を変える力がありますが、その場にいることが不可欠です。

観客は単なる傍観者ではなく共同制作者。

過激なパフォーマンスで命を落としかけることもありましたが、その挑戦し続ける姿は世界中を魅了しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。