ジュンベル新工場では集成材や合板などを生産する

収納材の製造販売を手がける南海プライウッドがインドネシア子会社で新工場の稼働を始めた。工場被災で低下していた集成材の生産を増やす。新開発した合板の市場拡大や営業強化も目指す。

新工場はジャワ島東部のジュンベル県に立地する。同県は合板の原材料であるマメ科のファルカタの生産地だ。新工場の敷地面積は約6万平方メートルで、鉄骨1階建て。投資額は820万ドル。1日に生産を開始した。

インドネシア国内の工場を巡っては、2021年のスメル山噴火で同島東部のルマジャン工場が被災し、同工場での集成材の生産能力は3割以上低下していた。

新工場の稼働で集成材の生産を回復させ、増産にもつなげる。これまで集成材はインドネシア内で月間約2800立方メートルを生産していた。工場新設によって今後1年間で月間約2000立方メートルの生産能力の増加を見込む。

ファルカタを特殊加工で強化した合板「NaSFa」や、LVL(単板積層材)の生産開始も試みる。合板やLVLは約1000立方メートルの生産を目標とする。

従業員数は10月1日の時点で151人。フル稼働時は400人程度を予定する。

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