ドイツのベルリン市ミッテ区は17日、区の公有地に置かれていた慰安婦を象徴する少女像を撤去したと明らかにした。少女像は韓国系市民団体が設置し、日本政府が不適切だとしてドイツ政府に撤去を働きかけていた。

 少女像は2020年9月、市民団体が区の許可を得て設置。区は当初1年だった設置期限を1年延長したが、その後に置く場所について団体側と折り合えなかったことなどから撤去を命じた。

 設置継続を求める団体側は命令の差し止めをベルリンの行政裁判所に申し立てたが、今月13日に棄却された。上級行政裁判所も16日、訴えを棄却する判断を下していた。

 少女像をめぐっては22年、来日したショルツ首相(当時)との首脳会談で岸田文雄首相(同)が撤去を求めていた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。