ニューヨークのウォール街=遠藤啓生撮影

【NQNニューヨーク=矢内純一】21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前日比7ドル53セント高の4万6714ドル11セントで推移している。四半期決算を発表した銘柄が上昇し、指数を支えている。半面、株式相場は最高値圏にあり、主力株の一部に持ち高調整の売りが出ている。

コカ・コーラとスリーエム(3M)が高い。同日発表の2025年7〜9月期決算で売上高などがいずれも市場予想を上回り、好感した買いが入っている。ダウ平均の構成銘柄ではないが、ゼネラル・モーターズ(GM)は一時14%あまり上昇した。四半期決算の発表とあわせ、収益見通しを引き上げたことが材料視されている。

ダウ平均は前日までの2営業日で754ドル上昇した。21日の取引では3日に付けた最高値(4万6758ドル)を上回る場面がある。短期的な過熱感が意識され、持ち高調整の売りが出やすい。

21日夕にネットフリックス、22日にテスラなど、今週から月末にかけて、主要なハイテク企業の決算発表が相次ぐ。相場への影響が大きい大型ハイテク銘柄の決算の内容を見極めたいとの雰囲気がある。

そのほかのダウ平均の構成銘柄では、アマゾン・ドット・コムやアメリカン・エキスプレス、セールスフォースが上昇している。半面、キャタピラーやエヌビディア、アムジェンが安い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落して始まった。

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