
【モスクワ=共同】アゼルバイジャンのアリエフ大統領は21日、係争地ナゴルノカラバフを巡る隣国アルメニアとの緊張が緩和したことを受け、アルメニア向けの貨物輸送制限を全面解除したと発表した。これまで制限されてきたアルメニア向け貨物のアゼルバイジャン領内の通過が可能となる。タス通信などが報じた。両国の関係改善が改めて鮮明となった。
アリエフ氏は21日、カザフスタンでトカエフ大統領と会談した後に「カザフスタンの穀物がアゼルバイジャンを経由してアルメニアに輸送される」と表明。これが制限解除後、アゼルバイジャンを通ってアルメニアに運ばれる貨物の第1弾になると説明した。
アリエフ氏は「アゼルバイジャンとアルメニアの和平が単に紙の上だけでなく、現実となったことの証しだ」と強調した。アルメニアのパポヤン経済相は「平和が確立された」とフェイスブックに投稿し、アゼルバイジャンの措置を歓迎した。
アゼルバイジャンとアルメニアは30年以上にわたり対立を続けてきたが、今年8月にトランプ米大統領の仲介で「平和および国家関係樹立の協定」に仮調印するなど関係改善を目指している。
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