パレスチナ自治区ガザでの停戦継続に向けて、米高官が相次いでイスラエルを訪問し、働きかけを強めている。バンス米副大統領は22日、イスラエルのネタニヤフ首相と会談し、共同記者会見で、トランプ大統領が主導した和平案をめぐり「停戦維持に楽観的だが、そのためには努力を要する」と語った。23日にはルビオ国務長官もイスラエルを訪問する予定だ。

 イスラエルはガザでの停戦合意後、イスラム組織ハマスによる人質の遺体の返還が遅れているとして、支援物資の搬入を制限する動きを見せるなどハマスを牽制(けんせい)している。米ネットメディアのアクシオスによると、米政府はこうしたイスラエルの行動が「合意の崩壊を招きかねない」と懸念を抱いており、バンス氏はネタニヤフ氏に合意の順守を促したという。

 AP通信によると、バンス氏は21日の会見で、ガザでの暫定的な治安維持を担うとされる国際的な部隊に、トルコやインドネシアの参加が期待されているとした。一方、ネタニヤフ氏はバンス氏との会談で、対立するトルコの部隊派遣に反対する姿勢を示したという。

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