アメリカのトランプ政権は今月、首都ワシントンの治安を回復するためとして、州兵の派遣を指示し、地元ワシントンのほか、共和党の知事がいる6つの州からあわせておよそ2000人の派遣が決まっています。
一部の州兵は、12日からすでに活動を始めていてバンス副大統領やヘグセス国防長官が20日、中心部の駅に展開している部隊を視察しました。
このあと、バンス副大統領は、記者団に対し「ワシントンは、より安全な街になった。ここで先例を示すことができれば、ほかの街もそれにならっていくだろう」と述べ、成果を強調しました。
ワシントンに住んでいるという男性は「地元の警察も努力しているがそれだけでは足りない。犯罪者も州兵を見れば、何もせずに去って行くだろう」と話していました。

一方、一連の対応に対しては「連邦政府の過剰な介入だ」といった反発も出ていて、バンス副大統領らが駅から移動する際には、抗議の声も上がっていました。
ペンシルベニア州から訪れたという男性は、「これはやりすぎだ。治安をよくしたいのは分かるが逆効果だと思う」と話していました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。