破壊されたガザ市の避難民キャンプ(24日)=AP

【エルサレム、ワシントン=共同】トランプ米大統領は25日、パレスチナ自治区ガザの治安維持を担う国際安定化部隊について「間もなく派遣される。リーダーを選定している」と述べた。大統領専用機内で記者団に語った。ロイター通信によると、ルビオ米国務長官は25日、部隊を派遣する各国に法的裏付けを与えるため、国連決議や国際協定を検討していると語った。

トランプ政権はイスラエルとイスラム組織ハマスによる脆弱な停戦の崩壊を防ぐため、部隊設置などガザ和平計画「第2段階」への移行を急いでいる。トランプ氏はマレーシアへ向かう途中、給油のためカタールに立ち寄ってタミム首長らと会談し、ガザ情勢を協議した。

国際安定化部隊の参加国は明らかになっていないが、停戦監視のため米軍がイスラエルに設置した「軍民調整センター」には欧州やアラブなどから多数の国が参加している。米紙ニューヨーク・タイムズによると米軍はガザに無人機(ドローン)を飛ばし、イスラエルを介さず情報収集に当たっている。

和平計画を巡っては、「第1段階」合意に基づきハマスが引き渡す予定だった人質のうち、13人の遺体が依然ガザに残されており、イスラエルは反発を強めている。

イスラエル軍は25日、軍への攻撃を計画していたとして、ハマスと共闘する過激派「イスラム聖戦」をガザ中部ヌセイラトで攻撃したと発表した。中東メディアは少なくとも4人が負傷したと伝えた。ガザ保健当局によると、2023年10月の戦闘開始後のガザ側死者は6万8500人を超えている。

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