ニューヨーク証券取引所

【NQNニューヨーク=矢内純一】28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸して始まった。午前9時35分現在は前日比293ドル22セント高の4万7837ドル81セントで推移し、前日に付けた最高値を上回っている。四半期決算など個別の材料が出た銘柄が買われ、指数を押し上げている。ダウ平均の上げ幅は一時300ドルを超えた。

塗料大手シャーウィン・ウィリアムズが一時9%あまり上昇した。28日発表の2025年7〜9月期決算で売上高などが市場予想以上となり、好感した買いが入っている。マイクロソフトも高い。出資先であるオープンAIの組織再編を含む新たな契約に合意したと同日発表し、材料視した買いが入っている。

米連邦準備理事会(FRB)は28〜29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。前回9月に続き、0.25%の利下げを決める公算が大きい。緩和的な金融政策が続くとの観測も引き続き投資家心理を下支えしている。

そのほかの個別ではアップルが上昇して始まり、時価総額が初めて4兆ドルを上回る場面があった。4兆ドル超えは、エヌビディア、マイクロソフトに続き3社目となる。

エヌビディアやセールスフォースが高い。JPモルガン・チェースやコカ・コーラにも買いが入っている。半面、ナイキやアムジェン、メルクが下げている。28日に四半期決算を発表したユナイテッドヘルス・グループはもみ合っている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4日続伸して始まり、前日に付けた最高値を上回っている。

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