世界陸連(WA)は30日、職員2人と契約コンサルタントが数年間にわたり150万ユーロ(約2億6700万円)以上を着服していたと発表した。

 WAの発表によると、着服は内部監査で発覚。「組織的な窃盗」として、捜査機関に届け出たという。着服の具体的な手口は明らかにされていない。

 WAのセバスチャン・コー会長は、横領事案は世界中のあらゆる組織などで発生していると指摘したうえで、不正の特定と発生原因の検証を経て「再発防止のための新プロセス」などを導入することが最も重要だとした。今後、法的手段を最大限に活用して「資金回収に全力を尽くす」としている。

 AP通信によると、今回の着服額は、昨年のパリ五輪で、WAが五輪史上初の試みとして金メダリストに贈った賞金の総額の半分以上に上るという。

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