シャトル外交で日本を訪れる際には「できれば奈良県に」――。韓国の李在明(イジェミョン)大統領は1日、10月30日に初会談した高市早苗首相に好印象を持ったと評価し、高市氏の出身地の奈良県への訪問を提案したことを明らかにした。高市氏も喜んだという。
韓国・慶州で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の閉幕後の記者会見で、高市氏との会談の感想を聞かれた李氏は、会う前は「心配をしなかったわけではない」としつつ、対話すると「同じ考えを持っているとても立派な政治家だと思った」と評価した。
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さらに「とても良い感じを受け、心配がすべてなくなった。今後、韓日関係はうまく協力し、今よりはるかに良い段階に進むことができるだろう」とも述べた。
李氏はまた、高市氏が個別の政治家の時と国家の総責任を負う時とは考え方と行動が違わなければならないとし、自分も野党指導者の時と全国民を代表する大統領である時とは判断と行動が違わなければならない、とも話した。
これまでタカ派的な言動をしてきた高市氏を韓国側は警戒感を持って見つめていた。だが、韓国メディアは高市氏が李氏との首脳会談の際に韓国の国旗「太極旗」に一礼したことに注目。進歩(革新)系のハンギョレは「会談場で相手国の国旗に頭を下げるのは異例」と評価した。
両首脳は初会談で、日韓関係を未来志向で安定的に発展させることで一致した。日本側の説明によると李氏による奈良への言及に対し、高市氏はナラという言葉はもともと韓国語で国を意味する言葉で、奈良県民はよく知っていることだと応じたという。
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