
【カイロ=共同】米国のバラック・シリア担当特使は、シリアのシャラア暫定大統領が10日に米ワシントンを訪れ、ホワイトハウスでトランプ大統領と会談すると述べた。実現すればシリア大統領のホワイトハウス訪問は初めて。米ニュースサイト、アクシオスが1日報じた。アサド旧政権崩壊後の国土再建を後押しする米国とシリアの関係改善に向けた動きの一環。
ロイター通信によると、バラック氏は訪問先のバーレーンで報道陣に対し、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を目指す米主導の有志連合にシリアが参加することに期待感を示した。
シリアでは昨年12月にアサド旧政権が崩壊。暫定政権は治安維持や復興、国際社会との関係改善などが課題となっている。トランプ氏は5月、サウジアラビアでシャラア氏と初会談し、6月に対シリア制裁を終わらせる大統領令に署名した。
米国を後ろ盾とするイスラエルはアサド旧政権崩壊後、シリア各地を繰り返し空爆した。トランプ政権はシリアとイスラエルの将来的な関係正常化を見据え、安全保障協定締結を後押ししているとされ、トランプ氏とシャラア氏の会談で協議される可能性がある。
アクシオスによると、バラック氏はシャラア氏の訪問後、米国が仲介するイスラエルとシリアの5回目の交渉が実施される予定だと述べた。
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