ライト米エネルギー長官は2日、米FOXニュースの番組に出演し、トランプ大統領が指示した「核兵器の実験」について、「我々がこれから行うのは新たなシステムのテストだ。核爆発を伴うものではない」と発言した。
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ライト氏は「核兵器の(爆発以外の)ほかの部分をテストし、正しく核爆発を引き起こせることを確認するもの」とも述べた。米国には過去の核実験のデータをもとにした高度なシミュレーション技術があり、「核爆発時に何が起こるのかを非常に正確に再現することができる」と話した。
司会者に「ネバダ州の砂漠に住む人々がきのこ雲を見るわけではないのか」と問われ、「その心配はない」と答えた。
ライト氏は「テスト」の必要性について、「核備蓄の現代化」が狙いだとし、「我々の兵器の多くは非常に古く、トランプ大統領は、我々が最前線に立たねばならないと一貫して訴えてきた」と話した。
核爆発を伴わない未臨界核実験については、米国はバイデン前政権までに30回以上実施している。
トランプ氏は10月30日のSNS投稿で、国防総省に対して「核兵器の実験を始めるよう指示した」と明らかにした。その後に記者団に問われても明確に答えず、「すぐに分かるが、何らかの実験をする」「他国がやっている。それなら我々もやる」などと述べ、トランプ氏が意味する「実験」の内容をめぐって疑問が広がっていた。
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