ベルギーのブリュッセル空港で4日午後8時ごろ、ドローン(無人機)3機が上空を飛行しているとの通報があり、航空管制当局が安全確保のために航空機の離着陸を停止させた。地元メディアが報じた。東部の空港でも目撃情報が寄せられ、離着陸が停止された。

 地元メディアによると、ブリュッセル空港の離着陸停止措置は一時的に解除されたものの、再びドローンが確認されために改めて停止措置がとられた。着陸予定だった複数の便がベルギー東部のリエージュ空港などに迂回(うかい)したが、リエージュ空港上空でも2度にわたってドローンの目撃情報が入り、同空港でも離着陸を停止させた。ベルギー第2の規模とされる南部のシャルルロワ空港も、予防的に運用を止めた。

 ベルギーでは今月に入り、北部の空軍基地上空でもドローンの飛行が確認されている。欧州のニュースサイト「ユーラクティブ」は、同基地内に米国の核兵器が配備されている可能性があるとの見方を伝えているが、当局による公式な発表はない。

 これを受け、フランケン国防相は3日、ドローンの飛行にロシアが関与していると断定することは避けつつ、「専門性のある組織による作戦だ」と指摘。「ベルギーでパニックを引き起こし、国内を不安定化させようとしている」と述べた。

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