
【ソウル=小林恵理香】北朝鮮のキム・ウンチョル外務次官は6日、米国が4日に北朝鮮への独自制裁を追加発表したことを巡り「我々の国を敵対視する立場を示した」との談話を発表した。トランプ米大統領は金正恩(キム・ジョンウン)総書記との会談の実現に意欲を示しているが、米国が制裁を課す限り対話に応じないと強調した。
朝鮮中央通信が同日伝えた。米財務省は4日にサイバー犯罪をはじめとする不法活動で得た収益のマネーロンダリング(資金洗浄)に関与したとして北朝鮮の金融関係者ら8人と2団体を制裁対象に追加したと発表していた。
キム次官は「圧迫と懐柔という取引方法が北朝鮮相手にいつかは実を結ぶという期待を持ってはならない」と主張した。「米国の現政権が我々を最後まで敵対視する立場を明らかにした以上、我々も相応に対応する。(制裁により)新しい結果を期待することほど愚かなことはない」とも非難した。
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