東京都文京区の「マッサージ店」で働いていたタイ国籍の12歳の少女が人身取引の被害者として保護された事件をめぐり、少女を置き去りにした母親が台湾で売春に関わった容疑で台湾当局に逮捕されていたことがわかった。台湾の出入境管理当局が取材に明らかにした。

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 タイの現地報道によると、タイ警察のキットラット長官は7日、少女を店に置き去りにした母親が台湾にいるとの情報があると明かしていた。タイ警察の幹部は取材に、台湾当局が母親を逮捕したと、タイ側に7日に通知したことを明らかにした。タイ警察当局は台湾当局に対し、母親の捜索を要請していたという。母親の身柄は今後、タイ側に移送される見通しだという。

 台湾当局によると、母親は9月に台湾に入境。すでにビザなしで滞在できる期間を超過しており、警察当局に拘束された後に入管当局に引き渡され、現在は北部・新北市にある入管当局の施設に収容されているという。

 少女の日本の警視庁への説明によると、母親は、日本を拠点にシンガポールや台湾などに「出稼ぎ」に行き、性的サービスの仕事をしていたという。少女はタイでは祖父母らと暮らし、母親と一緒に生活したことは、ほとんどなかったという。

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