【シンガポール=共同】マレーシア北部ランカウイ島周辺の海上で、ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャら約100人の不法移民が乗ったとみられる船が転覆し、8日に1人の遺体が見つかり6人が救助された。マレーシア国営ベルナマ通信が9日伝えた。6日ごろに転覆した可能性があるが、多数の行方が分かっていない。
海洋当局によると、約300人を乗せた大型船がマレーシアを目指していた。沖合で約100人ずつの3隻の船に乗り換え、マレーシアへの不法入国を試みたという。救助された6人は不法移民として地元警察に引き渡された。警察は「警備を強化する」としている。
ロヒンギャはミャンマー西部を中心に暮らしているが、ミャンマー政府は自国民と認めていない。迫害を逃れ多数が隣国バングラデシュに避難、イスラム教が多数派のマレーシアなど東南アジア諸国へ密航する難民も後を絶たない。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、マレーシアには今年5月末時点で約11万8千人のロヒンギャ難民が暮らしている。
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