中谷防衛相㊧と韓国の安圭伯(アン・ギュベク)国防相

中谷元防衛相は9月上旬に韓国を訪問する方針だ。8日にもソウルで安圭伯(アン・ギュベク)国防相と会談する。現職の防衛相が韓国を訪問するのは2015年以来、10年ぶりとなる。北朝鮮が進める核・ミサイル開発やロシアとの軍事協力への対応など、日韓の安全保障協力の強化に向けて話し合う。

両国の同盟国である米国も含めた3カ国の協力も議論する。日米韓の共同訓練や制服組トップ同士による交流を続ける。

中谷氏はソウルで開く安保関連の国際会議「ソウル・ディフェンス・ダイアログ」に出席し、講演する方向でも調整している。

日韓の防衛交流は18年に起きた韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射問題をきっかけに停滞した。24年に問題の再発防止策に合意し、交流が再開した。

中谷氏は韓国訪問に意欲を示してきた。15年に日本の防衛相として最後に韓国を訪れたのも中谷氏だった。24年12月に訪韓を調整したが、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領による「非常戒厳」宣言を受けた韓国側の混乱により見送った。

安氏は7月25日に国防相に就任した。中谷氏は8月7日に初めてテレビ会議方式で意見を交わした。

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