地球温暖化対策を話し合う国連の会議(COP30)が10日、ブラジル北部ベレンで開幕し、実質的な協議が始まりました。

2025年で30回目を迎える国連気候変動枠組条約の締約国会議は、温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の採択から10年の節目にあたり、ブラジルのアマゾン地域にある都市、ベレンで10日から21日の日程で開催されます。

「産業革命以前に比べ、気温上昇を1.5度に抑える」と掲げた「パリ協定」の目標に向けたさらなる対策などについて実質的な協議が行われます。

世界160カ国あまりの代表団が参加していますが、世界2位の温室効果ガス排出国で「パリ協定」からの再離脱を表明しているアメリカは欠席しています。

議長国ブラジルのルラ大統領は開幕にあわせて演説し、「もし戦争を仕掛けている人々がこの会議に出席していたら、去年のように2兆7000億ドルを戦争に費やすよりも、気候をめぐる問題解決のために1兆3000億ドルを投資する方がはるかに安いと気づくだろう」とアメリカを念頭に批判をしました。

日本からは石原宏高環境相が出席する予定で、各国がどこまで足並みを揃えられるのか、注目されています。

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