
次期米大統領選の民主党候補として有力視され、気候変動対策に熱心なカリフォルニア州のニューサム知事が11日、ブラジル北部の都市ベレンで開催中の国連気候変動会議(COP30)で記者会見した。不参加の米トランプ政権について「義務や責任を放棄したことは恥だ」と厳しく批判した。
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知事は、議長国ブラジルの定例記者会見に途中参加。COP30のトニ事務局長らが立ち上がり、握手して迎えた。

ニューサム氏は、米国不在の状況で中国の習近平(シーチンピン)国家主席は意欲的に気候変動対策に取り組んでいるとの見方を示し、「米国大統領の自滅行為だ」と語った。
第1次トランプ政権の4年間でも太陽光の発電量は大きく増え、石炭の使用量が減ったことで温室効果ガスは削減したと指摘。自らが関わる気候変動対策に積極的な知事グループなどを紹介し、「市場も州もこの方向(気候変動対策)に動いている」と訴えた。
この日は、地球温暖化対策に積極的な米国の自治体や企業でつくる団体「America Is All In(アメリカ・イズ・オール・イン)」の関係者がCOP30の会場でイベントを開催。知事は団体の議長を務めている。
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