調印式を終えた中国の習近平国家主席(右)とスペイン国王フェリペ6世(12日、北京の人民大会堂)=共同

【北京=共同】中国の習近平国家主席は12日、スペイン国王として18年ぶりに中国を訪問したフェリペ6世と北京で会談した。中国外務省が発表した。2014年の即位後初めての訪中で習氏は歓迎式典を開催。貿易や科学技術を含む分野で協力文書を交わした。トランプ米政権に対抗する中国は米欧の結束にくさびを打つことを狙い、欧州と関係強化を進めている。

会談で習氏は国際影響力のある戦略的関係を築きたいと表明。スペインから輸入を増やし、相互に投資を拡大する意向を示した。米政権は北大西洋条約機構(NATO)加盟国の防衛支出引き上げに反対するスペインに圧力を加えており、中国は取り込みを図る。

国王は台湾を巡りスペイン政府は「一つの中国」政策を堅持していると説明。中国とのパートナー関係を絶えず発展させたいと述べたという。

国王は10〜13日の日程で訪中。北京に先立ち四川省を訪れた。滞在中に両国企業経営者との会合にも出席する。

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