インドネシアとオーストラリアの両政府は12日、一方の国が安全保障上の脅威にさらされた場合、共同で対応することを協議することなどを盛り込んだ安保条約の締結で合意した。26年初めに正式に署名する。

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 共同声明によると、新条約ではいずれかが安保上の脅威にさらされたり、両国共通の安保上の懸念が生じたりした場合、共同で対応を検討することなどを定めた。

 豪州のアルバニージー首相は「両国関係の重要な転換点だ」とし、「二国間と地域にとって素晴らしいことだ」と述べた。インドネシアのプラボウォ大統領も「地域のパートナーとしての最良の関係を維持する決意の表れだ」と歓迎した。

 インドネシアは特定の勢力に偏らない「全方位外交」を展開しており、中国やロシアとの安保協力も進めている。一方の豪州は、海洋進出を続ける中国と対立が続いているため、インドネシアと安保関係を強化することで抑止力を高める狙いがあるとみられる。

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