▼在韓米軍 米韓同盟に基づき韓国に約3万人の米軍が駐留している。1953年の朝鮮戦争休戦を機に、米国が韓国を共産主義国家から守るために置いた。現在も対北朝鮮の抑止力を担う。海軍や海兵隊を多く抱える在日米軍と比べ、在韓米軍は陸軍が過半を占める。空軍も地上攻撃に主眼を置く。

駐留経費を日本が一部負担する「思いやり予算」と同様、韓国にも経費負担の仕組みがある。在韓米軍の移転・縮小に関心を示すトランプ米大統領は2019年、従来の5倍にあたる年50億ドル(7500億円)近くの負担を求めた。同盟国を重視するバイデン政権に代わり、結果的に韓国は巨額負担を免れた。

韓国は24年10月、大幅な負担増を避けるため、トランプ氏の返り咲きをにらんで26年以降の駐留経費についてバイデン政権と早期妥結した。トランプ氏は25年1月に就任後、在韓米軍の駐留経費について「韓国はほとんど支払っていない」と一方的に主張し、年100億ドルの負担を要求。米韓の外交・安全保障の懸案としてくすぶっていた。

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