
【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)がクーグラー元理事の在職中の取引を問題視し、今年初めに監察部署に調査を要請していたことが15日、分かった。同日開示された報告書によると、FRB理事やその配偶者らによる株式の個別銘柄の購入を禁じたFRB規則に違反した恐れがある。
クーグラー氏は2023年9月、バイデン前大統領の指名を受けて理事に就任。FRBは今年8月1日、任期途中で8日に辞任すると発表した。辞任理由は明らかにしていない。後任には、トランプ大統領が指名した大統領経済諮問委員会(CEA)のスティーブン・ミラン委員長が就いた。
報告書によると24年3月と4月には、いずれも政策金利の据え置きを決めた連邦公開市場委員会(FOMC)の開催の前日や数日前に個別株を売買していた。一部の取引に関しては「クーグラー氏が知らないうちに配偶者が特定の取引をした。配偶者は規則に違反する意図はなかったとクーグラー氏が主張している」とした。〔共同〕
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