
【ワシントン=共同】トランプ米大統領は16日、少女らの性的人身売買罪で起訴され自殺した富豪エプスタイン氏を巡る疑惑で、関連資料を開示させる法案の採決に向けた動きを追認する考えを示した。消極的だった姿勢を一転させ、与党共和党議員に「投票すべきだ」と促した。SNSで述べた。
AP通信によると、下院は週内に法案採決を予定。情報公開の進め方を問題視する一部の共和党議員が野党民主党と協調し、可決する可能性が高まっている。
トランプ氏は採決を追認することにした理由について「何も隠すことがないからだ」と強調。自身の政権運営の成果から世論の注目をそらそうとする民主党の試みを終わらせ「前に進むべき時だ」と訴えた。
トランプ氏はエプスタイン氏と交友関係があったことで知られ、一部支持者の間でも都合の悪い情報を隠蔽するつもりだとの見方が拡大。起訴前にエプスタイン氏との関係が悪化したと主張してきたが、事態が収束する兆しはなかった。
トランプ氏の一部支持者はエプスタイン氏が少女買春の顧客リストを保有し、口封じのため殺害されたとする陰謀論を主張している。
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