WHOのテドロス事務局長(共同)

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は19日、女性への暴力に関する報告書を発表した。世界で15歳以上の女性の約3分の1に相当する8億4千万人が夫や恋人から暴力を振るわれたり、他人から性的暴行を受けたりしたことがあると推計した。過去20年間、状況はほとんど改善していないと懸念を示し、各国政府に対策強化を訴えた。  WHOのテドロス事務局長は、女性に対する暴力は古くから存在しているものの「最も対処が進んでいない問題の一つだ」と指摘した。  報告書は168カ国・地域について2000~23年のデータを分析。15~49歳の女性に限定したデータでは、過去1年間に夫や恋人から暴力や性的暴行を受けた人の割合を地域別に見ると、オーストラリアとニュージーランドを除くオセアニアが38%と最も高かった。日本を含む東・東南アジアは8%だった。  報告書は、女性への暴力を防ぐ活動資金の不足にも危機感を表明。暴力被害に遭った女性は意図しない妊娠や性感染症、うつ病などのリスクにも直面するとして、早急な対策が必要だとした。

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