
FBI=連邦捜査局は22日、1期目のトランプ政権で安全保障政策を担当する大統領補佐官を務めたジョン・ボルトン氏の自宅と事務所を捜索したと明らかにしました。
首都ワシントン近郊にあるボルトン氏の自宅では複数の捜査員の出入りがみられました。
報道によりますとボルトン氏には機密情報を不適切に扱った疑いがあるということです。

ボルトン氏は在任当時、対北朝鮮政策などを巡ってトランプ大統領と意見が対立し、2019年に辞任したあとは暴露本を出版するなどトランプ大統領に批判的な立場をとっていて、最近ではロシアのプーチン大統領との首脳会談にも懐疑的な見方を示していました。
トランプ大統領は捜索について記者団に対し「知らない。けさテレビで見た。彼は非愛国的な人物かもしれないが、これから明らかになるだろう」と述べました。
今回の捜索について一部のメディアは「政権が敵対者を標的に公権力を使っているとの懸念が出るおそれがある」などと伝えています。
自宅に大勢の報道陣

ワシントン近郊の住宅街にあるボルトン元補佐官の自宅では大勢の報道陣が集まるなか「FBI」と書かれたジャンパーを着た人の出入りを確認でき、近隣の住民なども様子を見守っていました。
集まった人のなかには「トランプ大統領は復しゅうのためにFBIを利用している」などと書かれたプラカードを持った人もいる一方、通りかかった車から窓を開けて「トランプ大統領になって経済が上向いているではないか」と主張する人もいました。
報道を見て現場を訪れたという近所に住む女性は「民主主義の衰退を懸念して来ました。トランプ大統領が政府の権力とFBIを私的な報復のために利用していると感じる」と話していました。
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