北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部のコ・ジョンチョル副総参謀長は、国営の朝鮮中央通信を通じて談話を出し、今月19日に韓国との軍事境界線付近で南北を遮断する構造物の工事中に、韓国軍から機関銃で10数発の警告射撃を受けたと明らかにしました。

そのうえで工事についてアメリカ軍を通じて事前に通知していたとして、「軍事的な衝突を目的とした意図的な挑発行為だ」と主張し、「妨害行為が続く場合、相応の対応措置を取ることになる」と強調しました。

北朝鮮の談話を受けて韓国軍は23日、作業をしていた北朝鮮軍の兵士が19日午後3時ごろに軍事境界線を南側に越えたため、韓国軍が警告射撃を行ったと発表しました。

その後、境界線を越えた兵士は北側に戻ったとしています。

北朝鮮は韓国を敵対国と位置づけ、軍事境界線付近に対戦車用の防護壁などを設置する作業を進めていて、去年6月とことし4月にも、北朝鮮軍の兵士たちが境界線を越えたため、韓国軍が警告射撃を行っていました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。