
【ワシントン=共同】ロイター通信は22日、トランプ米政権が麻薬対策を掲げて軍事的圧力を強めるベネズエラへの新たな作戦を数日中に始める準備を進めていると報じた。第1段階は秘密工作になる可能性が高いほか、選択肢には反米マドゥロ政権を転覆させる計画も含まれるという。トランプ大統領が最終決定したかどうかは確認できていないとした。
米軍は最新鋭原子力空母ジェラルド・フォードをカリブ海に展開しており、地上攻撃に踏み切るかどうかが注目されている。
ニューヨーク・タイムズ紙は18日、トランプ氏がベネズエラに対する中央情報局(CIA)の秘密工作計画を承認したと報道。破壊工作やサイバー作戦、情報戦などが想定され、軍事作戦の前に実行される可能性があるとしていた。
トランプ政権はマドゥロ政権が米国への麻薬密輸に関与していると主張し、9月以降にカリブ海などで麻薬を運んでいると見なす船への攻撃を継続。マドゥロ政権は政権転覆を図ろうとしているとみて警戒している。米軍による船への攻撃の合法性には米国内外で懸念が出ている。
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