
【サンパウロ=共同】ペルーの裁判所は27日、国家に対する反逆を共謀した罪に問われたペドロ・カスティジョ元大統領(56)=在任2021〜22年=に禁錮11年5月の判決を言い渡した。
被告は21年の大統領選で故フジモリ元大統領の長女ケイコ氏との接戦を制し大統領に就任した。しかし、被告や閣僚の汚職疑惑などスキャンダルが相次ぎ、政権は不安定化。国会は22年、国会解散を強行しようとしたことを理由に被告を罷免した。
地元メディアによると、裁判所は国会解散の強行を試みたことを違法と判断。憲法秩序の破壊行為と指摘した。
罷免直後、警察が反逆容疑で被告を拘束すると、支持者によるデモが激化し治安当局との衝突で死者も出た。裁判は今年3月から続いていた。
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